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親や家族が亡くなった後のスマホは、いきなり初期化・解約・アカウント削除をせず、①端末とデータを保全する、②Apple/Googleなど主要アカウントの正式なアクセス・削除手続きを確認する、③電話番号や通信契約を承継するか解約するか決める、④必要な写真・連絡先・契約情報を整理してから端末を手放すの順で進めると混乱を減らせます。
先に目的を分ける
- 写真・メール・連絡先などを残したい:端末を初期化する前にApple/Googleの正式な故人向け手続きを確認する
- 電話番号を家族が引き継ぎたい:通信会社の「死亡による承継」を確認する
- 回線は不要なので解約したい:契約会社の死亡時解約手続きを確認する
- 端末を再利用・売却・処分したい:データ確認とアカウント処理が終わってから初期化・ロック解除・処分へ進む
Table of Contents
最初にスマホを初期化・処分しない
故人のスマホには、写真・動画・連絡先・メールだけでなく、Apple AccountやGoogle アカウント、認証アプリ、通信会社、ネット通販、銀行など複数サービスへの入口が残っていることがあります。
重要なデータが必要になる可能性があるなら、端末の状態やアカウントの正式な手続きを確認する前に、初期化・売却・処分を進めない方が安全です。
まず「端末」「データ」「アカウント」「通信契約」を分ける
スマホの整理では、次の4つを同じものとして扱わないことが重要です。
| 対象 | 確認すること |
|---|---|
| 端末本体 | 画面ロック、アクティベーションロック、再利用・売却・処分 |
| 写真・メールなどのデータ | クラウド保存、端末内保存、正式なデータ取得申請 |
| Apple/Google等のアカウント | アクセス申請、削除、故人向け設定 |
| 電話番号・通信契約 | 承継するか解約するか、支払い・名義 |
たとえば回線を解約しても、Apple AccountやGoogle アカウントが自動的に削除されるわけではありません。逆にクラウドアカウントを削除しても、通信会社の契約手続きは別に必要です。
iPhoneは故人アカウント管理連絡先の有無を確認する
Appleには「故人アカウント管理連絡先」という仕組みがあります。本人が生前に指定していた場合、指定された人はアクセスキーと必要書類を使い、故人のApple Accountに保存された特定のデータへのアクセスを申請できます。
Appleによると、対象データには写真、メッセージ、メモ、ファイル、デバイスのバックアップなどが含まれます。一方、購入済みの映画・音楽等や、iCloudキーチェーンに保存された支払い情報・パスワード・パスキーなど、アクセスできない情報もあります。
日本では、申請時に死亡の記載がある戸籍謄本などが必要になる場合があります。必要書類は申請時点のApple公式案内を確認してください。
Apple「亡くなったご家族のApple Accountへのアクセスを申請する」
故人アカウント管理連絡先が設定されていない場合もAppleへ申請経路がある
故人アカウント管理連絡先のアクセスキーがない場合でも、Appleは故人のApple Accountへのアクセスまたは削除を申請する仕組みを案内しています。必要書類や審査条件は国・地域によって異なります。
Appleは、パスコードでロックされたiPhone・iPadについて、デバイスを消去しない限りパスコード解除を支援できないと案内しています。つまり「写真を残したい」と「端末を再利用したい」は同じ手順ではありません。データが必要なら、再利用のための消去を先にしないよう注意します。
Google アカウントは故人向けの正式リクエストを使う
Googleは、故人のご家族や代理人から、アカウント閉鎖やデータ取得などのリクエストを受け付けています。Googleはパスワードやログイン情報そのものを提供せず、データ提供の可否は審査のうえ判断すると案内しています。
選べる手続きには、故人アカウントの閉鎖、故人アカウントのデータ取得などがあります。Googleは目的ごとに申請経路を分けているため、写真やメール等のデータ取得を希望する場合は、アカウント閉鎖とは分けて必要な手続きを先に確認します。
Google「故人のアカウントに関するリクエストを送信する」
生前にGoogleのアカウント無効化管理ツールが設定されている場合
Googleには「アカウント無効化管理ツール」があり、一定期間アカウントを利用しなくなった場合に、指定した人へ一部データを共有したり通知したりできます。
故人がこの設定をしていた場合は、Googleから指定先へ通知が届く可能性があります。最大10人までデータ受取人を指定でき、共有するデータの種類も選べます。
電話番号は「承継するか、解約するか」を先に決める
通信契約は、クラウドアカウントとは別に手続きします。今後も家族がその電話番号を使いたいのか、不要なので解約するのかを先に決めます。
ドコモでは、契約者死亡時に「承継」と「解約」を別手続きとして案内しています。承継では家族が契約を引き継ぎ、解約では回線を終了します。dポイントクラブ・dポイントは承継で引き継げず、解約では保有ポイントが失効すると案内されています。ドコモ「ご契約者の死亡による承継または解約」
ドコモの必要書類・親子間名義変更を含む整理は、ドコモの名義変更に必要なもので確認できます。
povoの家族への譲渡・改姓・死亡時承継は、povoの名義変更・死亡時承継で整理しています。
電話番号を解約する前に二段階認証の受信先を確認する
故人の電話番号が、メール、通販、金融、SNSなどの二段階認証や本人確認に使われている場合があります。
必要なアカウントの正式な整理手続きが終わる前に電話番号を解約すると、SMS認証の受信先がなくなり、後の手続きが難しくなることがあります。ただし、故人になりすましてログインすることを前提にはせず、各サービスの故人向け・相続人向け手続きを優先してください。
サブスク・決済・クラウドサービスを一覧にする
スマホ内のアプリ、カード明細、通信会社の請求、メールなどから、継続課金中のサービスがないか整理します。
- 動画・音楽・ゲーム等のサブスクリプション
- クラウドストレージ
- ネット通販・決済サービス
- 通信回線・オプション
- 仕事・趣味で使っていた有料サービス
解約方法や相続時の扱いはサービスごとに異なります。家族がパスワードで直接操作するのではなく、各サービスの公式サポートや故人向け手続きがあるか確認します。
端末を再利用・売却・処分するのは最後にする
必要なデータ・アカウント・通信契約の整理が終わった後で、端末を再利用・売却・処分するか決めます。
Appleは、故人のApple AccountにひもづくiPhone等を別のApple Accountで再利用する場合、必要な手続き後に端末を消去・復元する流れを案内しています。データが必要な段階で先に消去しないよう注意してください。
事前に準備するなら、AppleとGoogleの「死後の設定」を確認する
自分自身や親の将来準備としては、Appleの故人アカウント管理連絡先や、Googleのアカウント無効化管理ツールを本人と相談しながら設定しておく方法があります。
これは「家族へパスワードを渡しておく」方法ではなく、サービス側が用意した正式な仕組みです。必要な人へ必要なデータを残す方法として、本人が元気なうちに検討できます。
家族が亡くなった後のスマホ整理の順番
- 初期化・売却・処分をせず、端末と必要データを保全する
- Apple/Google等の故人向け正式手続きを確認する
- 写真・メール・連絡先など必要なデータを整理する
- 電話番号を承継するか解約するか決める
- サブスク・決済・クラウド等を整理する
- 最後に端末の再利用・初期化・売却・処分へ進む
端末・データ・アカウント・契約のどこから整理するか迷う場合は、デジタル生活ガイドから目的別に確認できます。







