DNS変更のやり方|Windows 11・iPhone・Android・ルーターの設定手順

情報確認日:2026年10月8日。Windows 11、iPhone、Android、Google Public DNS、Cloudflare 1.1.1.1、Quad9の現行公式情報を確認しています。

DNS変更は、インターネット回線そのものを速くする設定ではありません。名前解決の応答や特定の接続トラブルを切り分けたいとき、または暗号化DNS・フィルタリング機能を使いたいときに試します。変更前の設定を残し、問題が出たら「自動取得」へ戻せるようにしてください。

そもそもスマホのWi-Fiがつながらない、または「接続済み・インターネットなし」の段階なら、DNS変更より先にスマホ・ルーター・回線の故障箇所を安全に切り分ける手順で原因を絞ってください。Wi-Fiの電波が届かない問題はDNS変更では直せません。

DNS変更前に確認

  • ルーター・ONU・端末を再起動しても直らないか
  • 他の端末でも同じサイト・サービスにつながらないか
  • 回線事業者やサービス側で障害が発生していないか
  • VPN、会社・学校のネットワークなど、指定DNSが必要な環境ではないか

DNSを変えると何が変わる?

DNSは、Webサイト名などを接続先のIPアドレスへ変換する仕組みです。DNSを変更すると、名前解決に使うサービスが変わります。

一方で、契約回線の最大速度、Wi-Fiの電波強度、ゲームサーバーまでの物理的な回線品質そのものが上がる設定ではありません。「DNSを変えれば必ず高速化する」と考えず、接続問題の切り分けの1つとして使います。

どのDNSを使うか先に決める

通常は回線やルーターが指定するDNSを自動取得します。手動で変更する場合は、Google Public DNS、Cloudflare 1.1.1.1、Quad9など、提供元が公式に設定値と運用方針を公開しているサービスを候補にします。

代表的なアドレスと選び方は、パブリックDNSの選び方で整理しています。

Windows 11でDNSを変更する

Windows 11では、ネットワーク設定からDNSサーバーを手動指定できます。Microsoftは、Preferred DNS / Alternate DNSを設定し、対応するDNSではDNS over HTTPS(DoH)も選べると案内しています。DoHでは自動テンプレート/手動テンプレートを選べ、HTTPSで送れない場合に平文DNSへフォールバックするかどうかも設定できます。

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」を開く
  2. 使用中のWi-FiまたはEthernetの設定を開く
  3. DNSサーバーの割り当て(DNS server assignment)の「編集」を開く
  4. 手動を選び、IPv4またはIPv6を有効にする
  5. 優先DNS・代替DNSを入力する
  6. 対応するDNSを使う場合はDNS over HTTPSの設定も確認し、保存する

メニュー名はWindowsの更新で多少変わる場合があります。Microsoft Support「Essential network settings and tasks in Windows」

iPhoneでWi-FiのDNSを変更する

iPhoneでは、接続中のWi-FiネットワークごとにDNSを変更できます。

  1. 「設定」→「Wi-Fi」を開く
  2. 接続中ネットワークの情報ボタンを開く
  3. 「DNSを構成」を開く
  4. 「手動」を選び、利用するDNSサーバーを追加する
  5. 保存する

この変更はそのWi-Fiネットワークに対する設定で、携帯電話回線のDNS設定を一括変更するものではありません。元へ戻す場合は「DNSを構成」を「自動」へ戻します。Apple「iPhoneのWi-Fi設定を管理する」

Android 9以降は「プライベートDNS」を使える

Android 9以降は、DNS-over-TLSを使う「プライベートDNS」に対応しています。AndroidはPrivate DNSをオン(自動)のまま使うことを推奨しており、手動指定ではIPアドレスではなく対応事業者のホスト名を入力します。Private DNSで保護されるのはDNSの問い合わせと応答で、通信全体をVPNのように暗号化する機能ではありません。

Google Public DNSを使う場合、Googleは次の手順を案内しています。

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」を開く
  2. 「プライベートDNS」を開く
  3. 「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を選ぶ
  4. dns.googleを入力して保存する

Cloudflareでは、Android 9以降の手動設定用ホスト名としてone.one.one.oneを案内しています。端末メーカーによってメニュー名が異なる場合があります。

Google Public DNS「開始する」 / Cloudflare「Set up 1.1.1.1 on Android」

古いAndroidでWi-FiごとにDNSを変える場合は注意する

Android 9より前の端末では、Wi-FiごとにIP設定を手動化してDNSを指定する方法があります。ただし、IPアドレスやゲートウェイ等も扱う必要があり、Googleも上級者向けとしています。

公衆Wi-Fiでは固定IP設定がログイン画面(キャプティブポータル)を妨げる場合があります。必要がなければ自動設定を維持してください。

ルーター側で変えると家庭内の端末へまとめて適用できる

ルーターのDNS設定を変更すると、そのルーター経由で接続する複数端末へまとめて適用できます。ただし、管理画面や項目名はメーカー・回線事業者ごとに異なります。

  1. ルーターの管理画面を開く
  2. 現在のDNS設定を記録する
  3. WAN / Internet / DNSなどの設定画面を探す
  4. 利用するDNSの公式アドレスを入力する
  5. 保存し、必要に応じてルーターや端末を再接続する

Cloudflareも、ルーターで1.1.1.1を設定するとネットワーク内の各端末へまとめて適用できると案内しています。Cloudflare「Set up 1.1.1.1 on a router」

代表的なDNSアドレス

サービス優先代替
Google Public DNS8.8.8.88.8.4.4
Cloudflare 1.1.1.11.1.1.11.0.0.1
Quad9 Secure9.9.9.9149.112.112.112

設定値は必ず提供元の現行公式ページも確認してください。古いISP別固定DNS一覧は、変更や提供終了を追跡しにくいためこの記事から撤去しました。

変更後につながらなくなったら「自動」へ戻す

DNS変更後にWebサイトが開けない、Wi-Fi認証画面が出ない、会社・学校・VPNのサービスへ接続できない場合は、まずDNS設定を自動へ戻します。

DNS変更で解決しない場合は、回線障害、ルーター、Wi-Fi、サービス側障害、端末設定など別の原因を切り分けてください。

DNS変更の進め方

  • 先に再起動・障害情報を確認する
  • 現在の設定を記録する
  • 公式情報があるDNSだけを使う
  • Windows 11ではDoH、Android 9以降ではPrivate DNSも選択肢にする
  • 問題が出たら自動取得へ戻す